山田良政氏のWinlogics90 【検証レビュー】
こんにちは。『暴露板』管理人の石橋です。
本日検証を行うのは、
過去7年間で一度も連敗することがなかったと謳われる
FX専用EA『Winlogics90』です。
販売業者は株式会社オフィサムで、
今回のEAを開発したのはオフィサムの代表である山田良政氏です。
株式会社オフィサム、山田良政氏といえば
インヴァスト証券が提供する「シストレ24」において、
「ストラテジーアワード2013･年間最優秀ストラテジー賞」を
日本人初の受賞などもしているのでご存知の方も多いかと思います。
その過去のシステムの欠点をカバーした
バージョンアップシステムとして販売されているのが
今回のWinlogics90ということのようです。
それでは、さっそく検証レビューを進めていきます。
まずは概要をご確認ください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
概要
勝ち続けて不安になります。
勝率90%
資産を35倍にしたFX自動売買システム
Winlogics90
eur/jpy
世界一の実績を出してから3年
世界一を獲得したシステムの唯一の欠点を遂に克服
今回のWinlogics90は、販売ページにも記載されているように
FX専用の自動売買EAで、通貨ペアはユーロ/円専用となっています。
トレードスタイルはスイングトレードの
トレンドフォローのとなっており、
トレードチャンスは月に4～5回
最大で3つまでポジションを持つとのこと。
さらに、Winlogics90ではドテンの回数を減らすことで
レンジ相場での無駄なエントリーを避けトレンド判断の精度を高め
勝率は90%を記録していると謳われています。
Winlogics90を利用するにあたって
トレードを行うFX業者の指定はないようですが、
VPSというレンタルサーバーの契約が必要になります。
VPSは仮想のデスクトップと考えてもらうとわかりやすいでしょう。
当然ですが、EAの場合は24時間稼働させる必要があり、
それをPCで行うとなると、PC本体への負担も大きくなりますし
何かしらの要因で誤ってPCがシャットダウンしてしまう可能性もあります。
そうなってしまえば、EAも途中でストップすることになりますし
それがもしもポジションを持っている最中だった場合
想像するだけでも恐ろしいことです。
そうならない為に、EAを稼働させる際には
レンタルサーバーであるVPSを利用して、
仮想のデスクトップ上で運用を行うことが必要になります。
そうすることによって、想定外のトラブルにより
運用がストップすることを避けられるわけですね。
Winlogics90では、どこのVPSを推奨しているかわかりませんが、
基本的にどのVPSでも月額数千円程度で利用できるため
EAでの運用を行うのであれば必要経費として
予めに理解しておいたほうが良いでしょう。
これが、Winlogics90の主な概要ですが
やはりEAである以上、ロジックの優位性を判断するには
フォワードテストの運用結果がキモとなります。
Winlogics90の販売ページでは冒頭から
勝率90%、資産を35倍にしたと謳われていますが、
肝心のフォワード実績は開示されていません。
唯一公開されているのは2009年4月～10月までの
6ヵ月間の運用データのみ。
しかも、この画像を見る限りでは
フォワードテストかバックテストかの判断がつけられません。
7年間で1度も連敗していないと豪語するのであれば、
7年間の運用データを開示するべきではないでしょうか？
特にEAはファンダメンタルズに弱く
運用開始からほどなくしてドローダウンを
起こしてしまうものも少なくありません。
ですから、EAの場合は数年単位でのフォワードテストの結果か
数年単位でのバックテストのデータに加えて
リアルタイムでの運用データを開示しているものでなければ
長期で運用できるシステムかどうかの判断ができないのです。
その点、Winlogics90ではフォワードテストはおろか
長期のバックテストの結果すら公開していません。
正直、現状では信用できる要素が皆無と言えます。
また、Winlogics90の資産推移グラフも
収益曲線が不自然なほどきれいに
右肩上がりの好成績を叩きだしています。
見てもらえればわかると思いますが、恐らく結構強烈な
カーブフィッティングになっている可能性が高いです。
加えて、Winlogics90の直近1年の実績として
2015年1月～2016年2月までの収益データが開示されていますが、
こちらはお手製のものとなっており信ぴょう性はゼロです。
1年間で2,968pips、296万円の利益と
自身満々に掲載されていますが
フォワード実績も開示せずに数字だけで言われても
そうですか...としか言いようがありません。苦笑
Winlogics90の開発者であり、
株式会社オフィサムの代表を務める山田良政氏が
投資の世界に参入したのは2004年頃からのようです。
当初は株式投資からスタートし、
2010年からFX自動売買にも着手しだしたようで
同時期に株式会社オフィサムを設立しています。
2010～2013年の間に、
ひまわり証券の「シストレコンテスト」で
自社のシステムが年間ランキング上位入賞という
好成績を収めていたようですし、
2013年には、「Aznable++(ドル/円)」というシステムで
インヴァスト証券の「年間最優秀ストラテジー賞」を受賞しています。
これが冒頭でお話しした、
Winlogics90のベースとなったシステムですね。
シストレコンテストやミラートレーダーの成績、
数々の賞の受賞歴はごかましようがなので
こういった実績に嘘偽りはなさそうですが、
だからといって今回のWinlogics90も
結果が出せるシステムだということにはなりません。
くどいようですが、やはりEAは実践データが命です。
逆に考えれば、これだけ多くの賞を受賞した経歴があり
その上で新たなシステムを公開するのであれば
何故明確なフォワード実績を開示しないのか理解できません。
自動売買である以上、裁量の余地はありませんし
自身の資金を全てシステムに任せることになります。
しっかりと勝てているという証拠が開示されていないということは
Winlogics90で資産を増やすことが可能かもしれませんし、
その逆に資産を全て溶かしてしまう可能性もあるわけです。
つまり、現状では確実性が非常に低く
これでは投資ではなく、どちらかと言えば
ギャンブルに近いとうのが私の見解です。
もちろん、Winlogics90を全否定するつもりはありません。
ですが、世の中には明確にフォワード実績を開示しているEAや
リアルタイムで運用結果を配信しているEAもあります。
Winlogics90を、そういったEAと比較すると
どういても信ぴょう性に欠けるというのは
良くお分かり頂けるかと思います。
その上で、Winlogics90の販売価格は44,800円。
EAとしては決して高い値段ではありませんが
その後のリスクを考えれば、
安易に手を出すのはどうなのかなと思いますね。
ちなみに、Winlogics90はあと2週間程で
販売終了となるということで
購入を検討している方も居るようですが、
個人的には焦って購入する必要はないと思います。
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